批判するための批判は簡単だ。

為政者をはじめ、責任者は批判されるのが仕事の一つだ。

一方、自分の言論にリスクが無い、無責任な立場から、責任者を批判する行為ほど、簡単で快適な営みは無い。人によっては快感を覚えるだろう。こういう人は、フジやゲンダイといった夕刊紙の政治記者が向いている。

例えば、福田サンの内閣改造は、福田サンが何をやっても批判できる。別に福田サンが首相でなくても、誰が首相をやろうとも、同じ言い方で事足りる。今風に言えばボコボコにするヤツは「誰でも良い」のだ。
そして、決断が早けりゃ「拙速」と批判すれば良いし、逆に遅けりゃ「遅過ぎ」「決断力の欠如」と批判すれば良い。早くも遅くも無ければ「中途半端」「煮え切らない」「優柔不断」「妥協の産物」と批判する。
内閣のメンバーが代われば「党派の都合で退任して、懸案を途中で放り出すのは無責任」と批判すれば良いし、変わらなければ「失政の責任を取らない厚顔無恥」と批判する。
いずれにせよ「党内政治のご都合主義」と断じれば良い。
あと、報道の自民党幹部のコメント「うまくいかなかったら(政権は)どうなるのか」という言い方も普遍的な批判である。結果論でしか言えない話、すなわち、やってみなくちゃ分からない判断を「懸念」と称して批判するのは、「うまく行かなかったら?」という言い方である。

そして、商業ジャーナリズムは、所詮は「売れてナンボ」の世界だから、ターゲットとしている読者、特にマスメディアは一般大衆の欲求不満を代弁するのが商売だ。「みのもんた」が典型であり、象徴である。

「公正中立な報道の使命」は美しい概念だが、そもそも公正中立な報道など虚像に過ぎず、有り得ない。
何故ならば、視点は無限にあるわけで、結局は大衆に迎合した視点に絞り込んで報道しないと商業的に成り立たないからだ。たとえ、商業的な要素が不要なメディアがあったとしても、社会通念に対してギャップがあれば苦情が来る。NHKだって、視聴率が低けりゃ「国民からあまねく徴収した視聴料をムダ遣いした」と批判される。

ジャーナリストも各種メディアも、生業である以上は経済的な力学が無視できないのだ。

「だから、なに?」と問われても応えようが無いが…。敢えて言うなら、そういう力学を裏読みしながら接すべき情報である。

かと言って、掲示板やブログに載った匿名の情報や言論に経済的力学が無ければ信憑性が高いのか?と言えば玉石混交。オレを含めて9割9分9厘以上が「石」だろうし、人によっては石どころか「クソ」と指摘してくれる。

誰も保証してくれない情報や無責任な言論の取捨選択は、完全な自己責任である。

ただ、自分の立ち位置(立場)がブレない書き方を貫く人の文からは、信憑性がそれなりに伝わって来る気がするのだ。



<福田首相>内閣改造断行へ…4日が最有力 2008年7月31日 02時31分

 福田康夫首相は30日、内閣改造を8月初旬に断行する意向を固めた。8月4日が有力視されている。首相は30日午後、首相官邸で自民党の伊吹文明幹事長と会談し、31日夕に若林正俊農相と甘利明経済産業相から世界貿易機関(WTO)の閣僚会合の帰国報告を受けたうえで、「自分の決断、考えを党と相談する」と伝えた。首相は30日夜、内閣改造について首相官邸で記者団に「けじめをきちっとつけることが必要だ」と語った。
 首相の発言について首相周辺は「首相は改造を行う。調整はほぼ終わった」と説明した。
 改造を巡っては、原油・食料品高騰で景気に不透明感が出ていることや、次期衆院選の時期をにらみ、経済政策や選挙対策を強化するため、党四役を含めた布陣をどう作るのかが焦点となる。現在3人の首相補佐官に経済担当を加え、増員する案が浮上している。
 改造を含めた政権運営に関し、与党幹事長、政調会長、国対委員長は30日午前、国会近くのホテルで会談し、新テロ対策特別措置法の延長問題を巡って8月下旬か9月下旬かで与党内の意見が分かれている臨時国会の召集時期と、内閣改造を切り分けて協議することで一致した。会談後、公明党の漆原良夫国対委員長は記者団に「改造の有無と臨時国会の召集時期はリンクしない」と述べた。
 新テロ特措法の延長先送りを念頭に9月下旬の召集を求めていた公明党が早期改造容認に転じたことを受け、首相は近く太田昭宏代表と党首会談を行い、改造断行を通告する。
 首相は8月6日に広島市での原爆死没者慰霊式・平和祈念式、8日に北京五輪開会式、9日に長崎市での長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に相次いで出席する予定で、与党内ではこれが「4日の改造」の根拠になっている。ただ自民党内には「ばたばた改造してうまくいかなかったら政権はどうなるのか」(幹部)と懸念する声も出ている。【中田卓二】
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by darkmind628 | 2008-07-31 11:00  

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