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安倍サンの本丸は憲法改正。柳沢発言は年寄りの本音。

柳沢厚労相は更迭だが安倍内閣は支持、というのがオレの立場だ。

柳沢厚労相には自ら辞めて欲しい。柳沢サンの存在意義は財務省をはじめとする官僚連中のコントロールにあるのだろうが、実態は柳沢サンを介して政治が官僚にコントロールされているのではないか?という先入観が否めない。元々好かないジジイなのだ。柳沢サンが東大法学部→旧大蔵省の官僚出身で、市場主義者とは相容れない中央集権主義者に思えるし、国の財政が破綻するなら手っ取り早く増税しよう、という発想しか出来ないのだ。だから、小泉内閣の頃に消費税の増税を強く主張して市場主義者の竹中サンと対立した挙句、金融担当相を更迭されたのだ。こういう旧態依然とした発想しか出来ないシブチン・オヤジは口実があれば早々に失脚させたい。そういう意味で、「女性は産む機械」発言は格好の機会。女性に対するデリカシーの乏しさ共々ひと言で言えば「旧態依然」な爺さんだ。極貧の少年時代から蛍雪時代を経て東大法学部を出た苦労人のエリートには敬意を払うが、そういう生い立ちならではの硬直的で貧弱な価値観は時代に合わないのだ。

安倍サンは、残念ながら党内で力が無い。皆が安倍サンを推したのは、世間のオバちゃん達のウケが良くて参院選が期待できたのと、安倍サンに恩を売って強気に出れば安倍サンを言いなりに出来るし、そうなれば以前のように自民党を仲良しクラブへ戻せるからだ。どのみち、内外で小泉サンの反作用が現れて来る局面だから、安倍サンを当て馬にして様子を見たいという考えもあっただろう。そんな中で安倍サンが柳沢サンを登用したのは、党内のパワーバランスに配慮したもので、こんな状況に陥っても柳沢サンをかばっているのは、古賀派と柳沢サンへ恩を売っておきたいだけのことだ。

そうまでしてでも党内に気をつかう理由には、安倍サンが支持率の失速を覚悟した上での、「決断」があったハズだ。それは何だ?

安倍サンは、親子三代の悲願である、「教育基本法改正」と「防衛省への昇格」、そして本丸の「憲法改正」を、どうしてもやりたかったのだろう。

安倍サンが憲法改正の道筋を「死に場所」と考えているなら、その行動は理解できる。与党が衆議院をこれだけ占める機会は今しかないだろうし、成立させた後に退陣、失脚しても構わない覚悟があるなら、力づくで行こうとするからだ。

そもそも、55年体制と言われる自民党の結党の理由は、当時の日本自由党と日本民主党が合同して、アメリカに押し付けられた憲法を自ら変えるために2/3以上の議席にすることだったそうだ。そういう意味なら、目先の事よりも自民党結党の精神を忠実に実現しようとして、日本の政治家としては若いのに、憲法改正を「死に場所と覚悟」している安倍サンは、さすが「筋金入りの三代目」である。

安倍サンは、教育基本法と防衛省を実現した。あとは、せめて憲法改正の道筋(国民投票法の制定)をつけられれば、晴れて親子三代で引き継がれた使命を果たしたことになるのだろう。

何しろ、力づくでも憲法改正を実現させるためには、衆議院で与党が2/3を超える議席を持っている今こそが絶好の機会。力づくで決めるなら、気をつかう相手は国民でなく与党になる。安倍サンが総裁選に出馬した「決断」の理由、そして非難や支持率の低下があっても党内の都合を優先させる「決断」の理由は、ここにあると思えてならない。

憲法改正の中身は当然ゴタゴタするだろうし、すべきだと思うが、オレは改正の議論そのものには賛成だ。だから、サッサと道筋をつけてしまえと言いたい。それよりも、小泉改革の各論を早く推進して欲しい。だからこそ、安倍サンには思い切り風を吹かせて舞い上がって欲しいのだ。無党派層の風を受けて小泉サンよりも強力に、年寄りや官僚に何ら臆すことなく官邸主導の政策実現をして欲しい。だから、柳沢サンみたいに好かないジジイがいても、安倍サンを支持しているのだ。

安倍サンが多少なれども支持率をリカバリーしたければ、サッサと柳沢サンが自ら辞めて、失言した閣僚に対する安倍サンの任命責任は安倍サンの機動力を発揮できるような内閣改造をもって果たせば良かった。安倍サンが敢えてそうしなかったのは、支持率よりも党内のキーマンに恩を売って憲法改正で足並みを揃えることを優先させる、という「決断」だ。参院選で与党が大敗しない、負けても退陣に追い込まれないという前提があるのかも知れない。

強気な賭けだが、読み切れない風(支持率)を頼って党内が割れるより、ずっとマシだという判断なのだろう。安倍サンは憲法改正に、そこまで賭けていると思う。もしかすると、小泉サンは安倍サンの悲願を承知の上で「憲法改正は今がチャンスだ。自民党結党以来、親子三代の悲願を果たせるのも何かの縁。やりなさいよ?」という意味を込めて安倍サンを推したのかも知れない。


「女性は産む機械」については、年寄りの世代ほど男女や党派を問わずそういう価値観に縛られて生まれ育って染み付いている人が多いハズだ。柳沢サンは「子は二人以上が健全」などと、世間の興奮が冷めやらぬ内に更なる刺激的な事を口にしたそうだが、一人生まれた途端に「二人目は?」とプレッシャーをかける年寄り連中の本音を代弁しているだけだ。オレから見れば、年寄りが厚労相をやれば誰がなっても本音に違いがあるとは思えない。違いがあるなら、口を滑らせて禁句を言うかどうかだけだ。

年寄りは食うや食わずやの極貧の時代を耐えて生き延びた世代だから、豊かさに対して多くの我慢と割り切りをして来た。「二人目は?」とプレッシャーをかける年寄りに「二人目を育てる余裕が無い。」などと応えようものなら、「私たちの時代は遊びどころか食う物も我慢して赤ん坊を背中に背負って働いたのに、今どきのモンは、それくらいの事もしないで余裕が無いと言うのか?」と説教するハズだ。親類縁者、隣近所の誰もが同じように貧しい時代ならともかく、誰もが大学に進学できる時代に、生まれた時からウォッシュレット付きトイレとカラーTVにエアコンとクルマのある家庭で育った男女が、わざわざ50年前のライフスタイルを実践できるわけないだろ?そういう家で育てたのは誰だよ?

少子化問題に向き合うなら、世代や性別、もちろん党派を超えて、今後の日本の男女の共生、ひいては老若男女の共生を議論すべきだ。子育ても介護も何でも外注してカネで済まそうとしても無理があるし、税金でやろうとすれば財政が破綻する。カネを使わずにやるには、昔のように親子三代が寄り添って家計を圧縮して、外注しないで済むように親子三代で助け合いながら子育てと介護をやるしかないのは明らかだ。それなのに核家族は相変わらずだし、2世代住宅などと言ってもお互い好き勝手してバラバラだ。食事ひとつとっても、皆で鍋や煮物をツツけば量産効果で1人当りの食費が減るのは明らかだ。料理の味つけが違うだの言ってる場合じゃないだろ?年寄りの好きな味つけの和食にしておけば年寄りにストレスをかけないし、若い衆もメタボリック・シンドロームにならないで済むじゃないか?要は「サザエさん」や「ちびまる子ちゃん」の一家みたいに過ごせば良いのだ。

今のままでは本音を禁句にしたまま、浅薄であざとい小手先の政策をグチャグチャやってるだけじゃないか?そんなもんで少子化が解決できると思っているのか?所詮は年寄りにとって30年後の事なんか他人事だろ?明日の事も考えない若い衆が無関心で無気力なのをイイ事に、10年後には逃げ切って食うに困らず安泰な年寄りの政治屋連中が物事を決めようとしているのだから、少子化なんて解決するわけないじゃん?だからオレみたいなヤツでさえ国会の少子化論議にシラけて関心が薄れるのだ。

野党だって、党利党略・政権奪取のために女性の浮動票に風を吹かせて煽り立てるだけだ。
延々と審議拒否をするのは本来の仕事を放棄しているわけで、極めて無責任だ。結局は、少子化に向き合ってないということじゃないのか?与党に対する反対票にはなり得ても、明快な対立軸も無ければ政策実現能力にも疑念があるわけで、少なくともオレは野党に政権を委ねる気分にはなれない。片山内閣の二の舞になれば、そっくり政治的空白を作るも同然だ。60年前ならそれでも済んだかも知れないが、今そんな空白が出来たら世界に迷惑だし、下手すると北朝鮮や中国に侵略される。

マクロ経済の回復で、小泉改革が終わったような気分になっているが、オレに言わせればとんでもない話だ。改革が緒に就いたばかりで、これから泥臭い各論をガンガンやらなきゃマクロ経済なんて失速墜落一直線に思える。「小泉サンのヤリ過ぎを修正する」などとシタリ顔で穏やかな事を言う連中は足元のゼニしか拾えない近視眼者か、もう少しで逃げ切れる年寄りだ。いずれも自分の事しか考えられない連中だ。こういう連中の甘言に自分の辛さを委ねても、結局は何もしてくれない。優しい事を言いながら、問題の本質を先送りにして逃げて行くだけだ。そのツケと後始末は若年層の一般大衆に回って来るのだ。


野党に言いたい。政権運営をクルマの運転に例えれば、こんな時に政権のハンドルを握ること自体が目的で、それ以上の何もない野党連中にハントル握らせて運転させたら、国が右往左往フラついて崖から落ちる気がしてならない。今のオレは、批判票や反対票を投じるために野党へ投じることは無い。

野党に与党の対立軸は期待しない。そんなことよりも、「小泉路線を、安倍サンよりスピーディに地に足の着いた形で実現させます。」という主張と具体的な手順を得意なマニフェストやらで納得行くように示して、それに応じた立ち振る舞いが納得できたら、野党に一票を投じるつもりだ。そのために、小泉サンと小泉チルドレンを民主党へ引っ張って来れば良いのでは?王サンが巨人からダイエー、ソフトバンクの監督になったり、星野サンが中日から阪神の監督になって日本一になるのだから、小泉サンが小泉改革を実現するために民主党を率いても何ら違和感は無い。
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by darkmind628 | 2007-02-06 17:16